やっと行って来ました!
![リャド美術館の表札](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0001.jpg)
![リャド美術館の入り口風景](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0002.jpg)
リャドが亡くなってまもなく横浜で初めてリャドの原画を見た時、
私はあまりの衝撃に今でもその映像が頭に残っている。
モネのような優しさを持ちながら、色彩の美しさと荒々しさ。
それからというものリャドの展示会が開かれる毎に必ず行くようになった。
そこで知ったマジョルカ島という言葉。
そこにリャドの美術館があるということ。
いつかは絶対に行こうと決めてから16年。
やっと行って来ました。
全然リャド美術館の情報がない
スペインのリャド美術館に行こうとインターネットで情報を調べたんだけど、
- 場所はどこにあるのか、
- 今もやってるのか、
- 何時から何時までやっているのか
全然分かりませんでした。
やっと2ちゃんねるで住所を知って、グーグルで地図を見ると美術館が載ってるじゃないですか。
日本で得られた情報はこれだけ。
この住所の情報だけを元にマジョルカ島に行ってきました。
![リャド美術館入り口](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0003.jpg)
![リャド美術館中庭](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0004.jpg)
マジョルカ島のツアーはほとんどないね
スペインのマジョルカ島に行こうと思ってHISに駆け込んだら、あったツアーは一つだけ。
それも時期がオンシーズンだったこともあって一人44万。
たけーーー
それでも行くか?
悩んだ。
ツアーで行くのはやめて、自分で航空券だけ取って行こう。
成田からバルセロナまでの航空券は、
すぐに手に入るけど、バルセロナからマジョルカ島の航空券は、
現地の航空会社のため、自分でインターネットから取って下さいと言われた。
どこの航空会社なんだよ。
全然分からない。
とりあえず、バルセロナまでのチケットだけは取るか。
出発まで1ヶ月を切っていたこともあって、格安チケットはすべて売り切れ。
正規料金で、HISは29万のエールフランス航空しかないと。
JTBに電話したら25万円のスイス航空があるというので、即、スイス航空を予約した。
通常、格安航空券ならお盆でも10万円で行けるのに。。
早く予約すれば良かった。
JTBはバルセロナからマジョルカ島の航空券は、手数料1万5千円で取ってくれるらしい。
最悪はそうするか。
![トレンツ リャド自画像](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0006.jpg)
![マジョルカ島の海岸](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0005.jpg)
現地航空券の購入も簡単だね
とりあえず、家に帰ってバルセロナからマジョルカ島の飛行機会社をインターネットで調べて見た。フライト検索サイト
出発地:バルセロナ (BCN) 目的地:パルマ・マヨルカ (PMI)
安いーーー
片道4千円とかであるじゃん。
私は、成田からバルセロナについてその日にマジョルカ島に行きたかったので、
夜の便があって、一番安いべリング航空(Vueling Airlines)にした。
予約も簡単だよ。
航空会社サイトで出発日と戻る日を選んで進むボタンを押して行けば、クレジットカードの入力フォームが出てくるのでクレジットカードの情報を入力してOKボタンを押したら、おしまい。
最後に出てくるReservation informationの画面(予約確認画面)この画面を印刷して、飛行場に持って行ってね。
これが一番重要。
ベアリング航空は、バルセロナのターミナル1、他の航空会社はターミナル2だったね。
空港で一度聞いたほうがいいよ。
それから、バルセロナ到着の飛行機は遅れることがあるので、余裕を持った時間を予約した方がいいよ。バルセロナ到着から1時間半は余裕を持ったほうがいいね。
時間が過ぎるとチケットは紙クズになるからね。
結局、マジョルカ島までは、往復1万5千円だった。
自分でやったら、手数料代ぶんで取れたね。
荷物もお金を取られるから、インターネットで予約時に申し込んでね。
空港でいきなりだとインターネットより高くなるからね。
![](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0007.jpg)
ホントにやってるのか??
マジョルカ島のスペイン広場の近くに観光案内所があり、
リャド美術館の事を聞いてみようと入って見ると、
おおおおおーーーーー
リャド美術館のパンフレットが置いてあるではないか。
良かったーーーー
受付の人にこのリャド美術館やってる?と聞くとたぶんやってるよと曖昧な答え。
パンフレットの裏に開館時間が書いてあるんだけど、10時~18時とか、サマータイムの時はどうとか書いてあるけど、黒くマジックで塗りつぶされているから、たぶん今は違うんだろう。
パンフレットの裏に書いてある地図を見ながらパルマ市内のPortella通りを目指す。
教会の方から歩いていくと左側にあったーーー
でも、あれ?!
門が閉まってる。
おーーーい、リャド美術館が目的でマジョルカ島に来たのに、
潰れちゃったとかないよね。
ただいまの時間16時。
最終日にもう一度来て見るか。
![リャドのデザイン](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0009.jpg)
![リャドが作成したポスター](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0008.jpg)
とうとう念願のリャド美術館
マジョルカ島に4日間いたが最終日にパルマ市内を買い物しながら、
12時ぐらいにリャド美術館に行ってみた。
前回閉まっていたのであまり期待せずに歩いていくと。
あれ?!開いてる。
やったーーーーー
閉館にはなってなかったんだ。
リャド美術館を見るために来たんだから、すげーーーうれしい。
受付にスペイン人の女性がいる。
あれがリャドの娘さんかな。
3ユーロを払って美術館の中に入った。
![リャド美術館の2階から見た風景](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0010.jpg)
あれ?!こんなもん?
1階の展示時の中を入ったら。
あれ?このレベル?
素人が作ったような展示レベル。
もしやこんなパネルだけで終わったりしないよね?
遠路はるばる日本から来たんだから、原画が見たいよ。原画が。
しょうがない、2階に上がってみるか。
![リャド美術館1階の展示1](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0011.jpg)
![リャド美術館1階の展示2](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0012.jpg)
こうでなくっちゃ!
2階に上がったら雰囲気は一転。
リャドがアトリエにしていた場所。
落ち着いた雰囲気とリャドの原画が満載。
ゆっくりとくつろいでリャドを堪能できる。
![リャド美術館2階の風景1](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0013.jpg)
![リャド美術館2階の風景2](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0014.jpg)
![リャド美術館2階の風景3](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0015.jpg)
![リャド美術館2階の風景4](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0016.jpg)
![リャド美術館2階の風景5](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0017.jpg)
![リャド美術館2階の風景6](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0018.jpg)
![リャド美術館2階の風景7](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0022.jpg)
やっぱりリャド最高!
リャドの原画を本当に間近でいくつも見る事が出来て、
やっぱり来て良かったよ。
このページには1部しか作品を紹介してないけど、
あとは実際にマジョルカ島に行って見てみてください。
良く見るリャドの作風から、こんな絵も描いてたんだというような作品もあり、
色々なリャドを見ることが出来ます。
サイコーです。
1階のショップには昔の物から4種類ぐらいのリャドの画集や、
シルクスクリーンや、カレンダー、Tシャツなどリャドグッツが盛りだくさんなので、
絶対に行って見るべし。
しかも日本で手に入れるより安い。
ちなみにマジョルカ島は、ヨーロッパのハワイみたいなところで、
ヨーロッパの人がバカンスに着たり、新婚旅行で来るような場所だそうです。
アジアの人はほとんど見かけないけど、地中海をのんびりと満喫できるよ。
![リャドの原画1](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0019.jpg)
![リャドの原画2](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0020.jpg)
![リャドの原画3](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/Llad_0021.jpg)
番外編:スペインの治安
インターネットで調べるとスペインの治安はすごく悪い。
観光地はスリや泥棒だらけ。
なんて言ってるのが多いけど。
全然そんなことないよ。
治安すごくいいですよ。
これで犯罪に合うのはそれは、その人のせいだよ。
バルセロナもマジョルカ島もそうだけど、
観光客がすごく多いので、街中で危険な目に合うことはほとんどないと思うよ。
行く前はスペインは現在、失業率が20%と最悪で、
仕事のない人が多いから結構危険かなと思って、
服装はどんなのがいいのかとか、一眼レフカメラを持ち歩いてて危険がないかとか思ったけど、服装は短パン、Tシャツでも全然平気だし、普段の日本での服装で十分。
一眼レフカメラも、観光客の多くの人が持っているので、
全然持ってても目立たないよ。
だから、基本的な海外でやってはいけないことを守れば大丈夫だと思うよ。
日本人は、特に海外に行くと調子に乗っちゃって開放的になるからね。
そりゃ、襲われるよ。
- 人前でお金や財布を出来るだけ出さない。
- 後ろポケットに財布は入れない。(裸銭で前ポケットに入れとくのがいいかな)
- パスポートや航空チケットは持ち歩かない。(パスポートのコピーのみ持ち歩く)
- 人気のない裏通りは歩かない。
- 夜中の行動は出来るだけ、控える。
- リュックを背負ってもいいが、リュックに貴重品は入れない。(盗まれてもいいもののみにする)
- 歩いている時は自分たちの周りに気を配る。(変な人がずっと付いて来ていたりするので)
これは海外に行ったら常識だからね。
この7点を気を付けて楽しんでくださーーーい。
それから、スペインは英語が全然通じないって言うけど、
それもうそ。
街中は英語みんな話せたよ。
治安の面も言語の面もまったく恐れることなし。
私はあまりの英語の出来なさに、日本に帰ってきてから勉強しています。
それでは、楽しんで行って来て下さい。
そうだ。ホテルも自分でインターネットから予約した方がすっごく安いからね。
私は↓このサイトから予約したけど、世界中の色々な所のホテルが日本語で予約できるし、ネット最安値らしいから。
おススメです。
予約してもサイトから予約のメールが来るだけで、
ホテルからは何の連絡もないので、本当に予約入っているのか心配になったけど、
マジョルカ島も、バルセロナも全て問題なかったね。
1万五千円でビートルズが泊まったホテルのスイートルームが泊まれて大満足でした。
アクセス
スペイン、マジョルカ島パルマのマジョルカ博物館の近く。
行き方の詳細はブログを読んでね。
開館時間は未定。
たぶん11時から14時と思ったほうがいいよ。
入館料:3ユーロ
住所:
Calle de Portella, 9
07001 Palma (Mallorca), España
971 729 835
とにかく出発!
まずはチケットを取って、出発して下さい。
素敵な出会いが待っています。
J.トレンツ・リャド美術館 閉館
マジョルカ島にあるリャド美術館は2012年6月に閉館になったらしい。
非常に残念です。
依然あったリャドのHPがアダルトサイトになっていたので、おかしいなと思って調べてみたら、
2012年に閉館になってるじゃないですか。
淡路島が閉館になり、本家のスペインが閉館になり、あとは江戸川の杉山美術館ぐらいですか。
マジョルカ島もきれいな島ですが、リャドに会えないとなると、もう行くこともないでしょう。
非常に残念です。
それも閉館してから2年も経って気づいた自分が腹立たしいです。
ちょっとあまりのショックで眠れませんでした。
杉山美術館に心を抑えに行ってきます。
![](https://fireshow.biz/wp-content/uploads/2021/06/travel-160x90.jpg)
コメント
リャドを求めていかれたのですね。
今から34年くらい前のことです。ジュディオングさんがリャドを日本に紹介する番組を見てリャドの絵に魅了されました。
そして名古屋のヒルトンホテルにリャドご本人が来て展示、即売をしたことがあり、目の前でお逢いしました。穏やかに静かに微笑みながら握手をしてくださいました。感動しました。思い起こすと見た目はラモス瑠偉のような雰囲気。それから2、3年して亡くなったのを聞き残念でたまりませんでした。どの絵もどの絵も好きです、部屋にジベルニーの庭を飾っています。深い感じの色合いが大好きです。スペインの風土があの感覚を育んだのでしょうね。
あの日が懐かしいです。
それにしても惜しいですよね。
ご夫人もご一緒でしたが、肖像画の通りとても可憐な美しい方でした。
リャド最高ですね。
コメントありがとうございます。
実際にリャド本人に会われたのは貴重ですね。
私も会ってみたかった。。
ほんとリャドの作風は最高ですよね。
あの描き方も、そこから生み出される作品も初めて見た時には衝撃的でした。
ご自宅にリャドを持たれてるのは羨ましいです。
私もスペインのリャド美術館に行った時に購入しようと思っていたのですが、
ショップにはシルクスクリーンが展示しておらず、販売はしていないんだなと諦めて帰国したら、その時、日本の販売代理店だったプロバが、同じようにスペインのリャド美術館のショップの倉庫から、リャドのバージンシリアルのシルクスクリーンが眠っていたとブログに書いていて、一言、娘さんにシルクスクリーンを売っているかを聞けば良かったなと後悔しました。
最近は街中の展示会でもリャドも見なくなりましたね。
アールビバンが原画展をやっているみたいですが、プロバは撤退したのかな。。
でも、絵は好みで、プライスレスですよね。
その人が感じた感覚、評価が全て。
家に絵が飾られている生活に憧れます。